生徒会長・副会長選挙に向けて

12月19日(木)の生徒総会で、2年生立候補者11名による立会演説会が行われます。生徒一人ひとりが意見を出し合い、自分たちで学校をより良くして、誰もが過ごしやすくするために生徒会は組織されています。そのためには、自ら考え、一人ではできないことでも力を合わせて、みんなで実行していくことができる良きリーダーを選出することが大切です。今朝から、登校時に生徒玄関近くで、あいさつ運動を行いながら協力のお願いをスタートしました。生徒たち、頑張っています。
〈今日の給食〉
ごはん
牛乳
鯖の塩焼き
おかか和え
親子煮

2学期のゴールが近づいています。

校長先生の手作りボードに、たくさんの記録が掲示されています。今学期もあと10日を切りました。来週の期末懇談会では、保護者の方々や生徒たちとともに良い時間を持ちたいと思います。
寒い日が続くと、身体も心も冷えてしまいますよね。温かい飲み物や、お風呂でゆったりと過ごす時間を楽しむのもいいかもしれません。暖かくして、風邪をひかないように気をつけてくださいね。また、来週も頑張りましょう。

12月10日~12月16日は生活習慣ウィークです。
今年度の全校で取り組む目標は、「通信機器(スマホ・タブレット・ゲーム機等)の使用を、1日2時間以内にする。」です。チャレンジする前から、自分には絶対無理と決めつけないで、1週間のチャレンジをぜひしてみましょう。目標を達成するためには、特に以下のことを実践してみましょう。
・勉強する場所に通信機器を持って行かない。
・寝る1時間前には通信機器の電源を切る。
・食事中は通信機器を見ない、触らない。

昨日はオンラインでの全校朝会で呼びかけがありましたね。
●11月28日に実施しました薬物乱用防止教室にて、スマートフォンへの依存性の注意喚起がありました。
生徒たちの感想より
・依存症になってしまう前に、もう一度、親と使い方について話し合おうと思いました。・スマホを使えなくて機嫌が悪くなったり、勉強よりもスマホを優先してしまったりすることがあると自覚しました。・質問に4つあてはまったので、ゲームをし過ぎかなと思いました。・スマホは便利な機会かなとしか思っていなかったけど、少し間違えると体と人との関係に悪影響を及ぼす危険なものだと知りました。
〈今日の給食〉
ごはん
牛乳
さつまいものかき揚げ
酢の物
豚汁

公開授業:人権劇「愛」から考えよう

アイのセリフから、「それは…あるかも。差別しようと思ったわけではなくても、気がついたらマイノリティの人をのけ者にしてしまっているかもしれない…」アイ「今ある差別が残っているのも、はっきり差別してきた人と一緒に、無意識に差別していた人がずっといたから…」

アイ「私たちが生活の中で困っていなくても、困っていることすら言えずに苦しんでいる人がいるんじゃないか。」「私たちが生活の中で困っていなくても、困っている人たちがいるんじゃないか。この教室にも、困っていることすら言えずに苦しんでいる人がいるんじゃないか。」

アイ「困っていないからこそ、みんなが考える必要があるんじゃないかな。」「いろんな差別の問題について、私たちはもっと考えなきゃいけない。学ぶことも考えることも、誰一人取りこぼさずに私たちが幸せに生きていくために必要なことだから。」

母のセリフから、「うん。差別される側からしたら、自分たちの苦しみがない」ことにされることほど苦しいことはないのにね。」母「私たちの生活の中には、見えないくらい細かい形で生活の中に紛れ込んでいる差別や偏見がある。自分がマジョリティ側にいると、マイノリティの苦しみって途端に見えなくなってしまうんだよね。」

母「差別はそこにあるものだと分かっている人にしか見えない。」「意識してみようとしないと見えないの。」「アイだけでなく、様々なマイノリティ性を抱えた人たちが、差別に負けない強さを身に付けなくても、幸せに笑って過ごせるように。」

社会を変えていくのは、私自身なんだ。

この社会は、私たち次第でもっとよくなるんだ。

人権劇「愛」
ストーリーとして、主人公は中学3年生の『アイ』
1年生の時:
3学年交流授業で、テーマは『寝た子を起こすな』論は正しいか。

「正しい」と主張する生徒がいた。「それではいけない」という生徒が多数の意見を述べるが、考えは変わらない。
帰宅後、アイは母と授業について話し合う。母から「部落差別は『見ようとする人しか見えない』から自分で学び、自分でしっかり見て伝えられるように」と言われる。アイは「家の外の世界では『部落差別』なんて『ない』ことになっているみたい。本当はいつだってこんなふうに話したい。」と母に語る。当事者の苦しみは、実際に差別されることだけではなく、日常の中で自分のことを話さないことにもあると感じ始めた。

2年生の時:
総合的な学習の時間に、『性の多様性』の授業が行われることとなった。

学級の雰囲気に真剣みがない。そこに性的マイノリティの立場の人はないという前提で行われ、軽い雰囲気で授業が流れていく。アイは授業の感想に「私が性的マイノリティの立場でならこのクラスには居たくない」と書いた。それを読んだ担任が個別に話をするが…。

帰宅後、アイは母に「私がほしいのは味方ではなく『仲間』なんだ」と話す。
3年生:
再び『寝た子を起こすな』論を議論する授業がおこなわれることとなった。
アイは、その直前に1年生のときのことを思い出し、『正しくない』と分かっているけど、うまく伝える自信がない…。そのことを母に相談した。母からは、「『寝た子を起こすな』を実践するにはどうすればいいのかを考えてみよう」と提案がある。親子2人は思いを巡らせ考えてみる。アイは気付く「『寝た子を起こすな』を実践する。」のは不可能、『寝た子を起こすな』で部落差別をなくすのは…不可能。

母は続けて、「『寝た子を起こすな』ではいけないのは部落差別だけではない。自分がマジョリティ側になればいとも簡単に、無自覚にマイノリティを排除してしまうこともある。差別は『する/しない』『したい/したくない』という問題ではなく、社会の中に『ある』ものだ。」そして、「自分の生活の中で、困っていないからこそ、考えるべきことがないか考えてみたら。」と言う。
そして、参観授業にて
アイは発言する。「知らない状態で悪意のある情報に触れ、それを信じてしまう人がいるということを考えると、知らないというのは差別をしなくて済むどころか、恐ろしいことだと言えるのではないだろうか。」「私たちは生活の中で、困っていないからこそ、考えるべきなのだ。」「差別について考える土壌が、今の日本の社会に足りていないのではないか。」と、
そして、『寝た子を起こすな』論は正しくないとみんなを納得させた。

帰宅後のアイの家庭にて
母は、「社会の中で少数派であるということは、その社会の『想定内』に入れないということ。」「見えないぐらい細かい形で生活の中に紛れこんでいる差別や偏見があり、加害者は自分が差別していると認識していないことが、多い、もちろん私も。」「私はあなたたちを『強い』とされるような言動ができるように鍛えなくても生きられる社会をつくりたい。子どもをかえるのではなく、社会の方を変えていきたい。」など、様々なことをアイに伝えた。
アイは、「母はなぜ、こんなに強く優しく生きて行けるのだろう。それは、差別に対しておかしいと思い、見て見ぬふりをせずに生きてきた人だから」「私も、この社会の中で違和感やズレを感じている人たちをないことにしたくない。」「母のように生き、全ての人が生きやすい世の中にするために、私たちは学んでいかなければならないのだ。」と思う。そして、「社会を変えていくのは、私自身なんだ。」と強く思う。

中学生としての3年間、人権問題に真剣に向き合う中で、親子で社会を変えていくんだという強い想いを共有した。
人権劇「愛」
劇の中の大きなテーマ
・「寝た子を起こすな」論に、あなたはどう反論できますか?
・生活の中で自分の言葉や態度は、誰かを傷付けている可能性がありませんか?
→ 無意識にしている小さな攻撃【マイクロアグレッション】について考える。
・「見ようとしなければ見えないものがある。」に気付けていますか?
・立場が変わると誰でもマイノリティになり得る。人権劇を通して差別の現状を自分事として考える仲間を増やしたい。
押さえておきたい言葉
・性の多様性の学習でも聞いた言葉です。
【マイノリティ】少数派の場合が多いが、そうでない場合もある。優位性を持っていないグループ。社会的に弱者側のグループ。
【マジョリティ】多数派の場合が多いが、そうでない場合もある。優位性を持っているグループ。社会的に強者側のグループ。