3学期始業式
2026年1月8日 11時09分令和7年度第3学期始業式 校長式辞
今日は私の父の話をしましょう。私の父は正月に生まれた三男と言うことで正三郎と言う。何ともまぁシンプルな名前であります。小学校の教員をしていたうちの父は晩年、ちょうど私の年齢位の時に、癌にかかって、そして病床に伏せ病院に入院しておりました。
その時に小学校4年生の最後の担任をしていた子どもたちから「合田先生頑張って」って「合田先生早く帰ってきて」って言う手紙をもらいます。それまで書き続けてきた日記の文字もなかなか書くことができないような状態になっていたにもかかわらず、ある日病院を訪れると父は病院のベッドの上に正座をして、小さな段ボールを机がわりに子どもたちへの返事を書いていました。その文字は信じられないのですが、元気な頃の文字と全く変わりがない。本当はそんな状態ではないのに子どもたちに気持ちを返そうと言う思いからそんな文字になっていた。父親の教師としての姿勢はその時に垣間見たような気がします。今でも強烈にその姿は目に焼き付いています。これが父正三郎の教職の姿です。
そんな父は勤めた小学校のかなりの場所で彫像を造り置いています。近くで言いますと、土居地域には長津小学校に母子像を残しています。これもまた私が超えることのできない父親の面影になります。尊敬もし大好きでした。先程の手紙を書いた数日後、父は帰らぬ人になりました。命は限りがあると言うことを強く認識しました。私もこの年には実は命尽きるかもしれないみたいな、そんなことを考えることもありました。ならば、残された日々を一つ一つ大事に生きなければならないと思うのです。
そんな父が座右の銘、大事にしていた言葉があります。それが「一に徹せよ」と言う言葉です。私はまだ中学生の頃だったと記憶しています。父が色紙にその言葉を書いて壁に飾っていたのです。その説明を聞いた事はありません。「こう生きないかんぞ」と言われたこともないんだけど、だんだん気になってくる言葉でありました。当初は一に徹すると言われても、私には例えば部活があったり勉強があったり、それから趣味があったりいろんなことがありますよね。全部やりたい年頃でした。それは今もです。今の私が考えるにこれは目の前の大事なことにしっかりと向き合って、そこに力を集中して取り組めさせれば、そうすれば自ずと道は開かれていくという意味ではなかったかなと思うのです。あなたの、今、この「一」とは何ですか?
「勇往邁進~努力者こそが、真のエリート~」このスローガンの「努力、努力者」の努力をどこに向けていくのか、そのことを日々毎日見直したり、しっかり持ったりして、この1年また成長のたくさんある、伸びる1年にしてもらいたいと思います。私も「一」に対してその一つ一つを大事にして参りたいと思います。1日1日を大事にして感謝して生きて参ります。みんなも頑張ろう。本年も、努力者満載の、すっごい学校にしていこう!!
令和7年令和7年1月8日 四国中央市立土居中学校長 合田泰之