「人権・同和教育参観日」「新入生中学校説明会」

2021年2月14日 08時57分

本日、2月14日(日)「人権・同和教育参観日」「新入生中学校説明会」がありました。
午前中の「人権・同和教育参観日」には、授業参観に1年生78名・2年生58名・3年生62名の保護者の方が参加していただきました。

人権劇にも多くの方が参加していただきましたが、できるだけいすの間隔を広げ、密を避けるようにしました。

人権劇、『私たちの学びを行動に ~反差別の思いでつながるために~』の上演の後、意見交換を行いました。

最後に校長先生から講評をいただきました。

 『人権劇に参加した皆さん、今日の発表まで、たくさんの努力や苦労があったことと思います。「差別をなくしたい」という思いでひとつになり、見ている私たちにその思いを伝えてくれました。感動しました。心が熱くなりました。全校で、もう一度、人権劇に関わった皆さんに、心から感謝の拍手を送りましょう。ありがとうございました!
 今日の人権集会で私自身が感じたことをいくつかお話します。
○ 自分の生き方次第で差別のない社会が実現できる
 劇中の主人公かなと君は、両親の人権問題に対する無関心、他人事意識に気付きます。
 皆さんの家族はどうですか?そこから何とかしなければといけないと考え、友人や先生とも相談し、働き掛けていきました。「差別をなくしていく主体者は自分なんだ」という自覚の下、両親を変えていったのです。このように差別をなくす力は、一人ひとりの中にあり、一人ひとりの生き方によって差別のない世の中は実現できます。皆さんは、今その力を持っています。私たちの力で、必ず差別はなくせます、そう感じました。
○ 新たな環境で新たな反差別の仲間をつくっていく。
 意見交換では、たくさんの人が発表してくれました。全校の前で発表するのは勇気がいるでしょう。しかし、「学んだだけではダメ。行動しなくては。発表することが行動の第一歩だ」そんな気持ちで発表したのでしょう。あるいは、仲間の姿に背中を押され、仲間と一緒だから発表できたのでしょう。これが、反差別の仲間づくりです。全校で差別を許さない仲間づくりが広がっていると感じました。4月になれば、皆新しい環境にいます。人生はその繰り返しです。「昔が良かった、前のクラスが良かった」などと嘆くのではなく、新たな環境で新たな反差別の仲間をつくってください。それが、自立です。今の君たちならきっとできます!特に3年生、高校や社会へ出ても土居中の学びを発信し、反差別の仲間をつくってください。
○ 事実で語り合える集団づくりをする。
 もう一つ、今日、「行動したい。家族と話し合いたい」そんな意見が多く出されました。今度は、行動した事実で語り合いましょう。例えば、「実際に家族と話して・・・・」「ラインでこんな書き込みに気付いてこう行動した。」「学級の中でこんなことがあってこう行動した。」・・・・そういった事実や経験を語り合える授業や集会ができると、一気にいじめや差別は解消できます。期待しています!
 私自身は、人権・同和教育を受けてよかった、幸せだと感じています。なぜなら勉強すればするほど、自分の中にある醜いものに気付いてそれをなくしたり、人に優しくなれたり、仲間が増えたりするからです。これからも皆で共に学び、共に行動し続けましょう。
 最後に、保護者、地域の皆様、本日はありがとうございました。コロナ禍で制限があったため、多くの方に授業や集会を見ていただくことができませんでした。私たち大人が子どもたちのよき手本となり、今日の子どもたちの姿や学びを、是非、家庭や職場や地域に広げていってほしいと思います。


「新入生中学校説明会」
午後は、令和3年度に土居中学校に入学する小学校6年生の皆さんと、保護者の方に土居中学校に来ていただき、各種申請や申込みの事務処理をしていただくとともに、入学に当たって準備してもらうもの、心構え等について説明をしました。感染症対策を十分にとった上での実施でした。