人権作文発表会
2021年2月12日 13時33分本日、「人権作文発表会」が開催されました。
2学期に全校生徒が書いた人権作文を各学年の代表者が発表してくれました。
1年 髙石 有唯さん
「差別をなくす第一歩」(抜粋)
私のクラスでは、心が温まるようなことがいっぱいあります。
私のクラスでは、道徳や総合的な学習の時間の授業でも一人ひとりが深く考えることができ、自分の意見を進んで発信している人やがんばってみんなに伝えようとしている人もいます。
命の学習では、「コウノドリ」を観ました。私は命があること、今みんながここにいること、すべてが奇跡。
自分の命が大切だからこそ、他の人の命も大切にしたい。
今まで周りの人たちの支えがあったからこそ、今まで生きてこられたことに感謝したい。
お家の人からの手紙を読んで、とても感動しました。
家族への感謝の思いで胸がいっぱいになりました。
本当に一つ一つが大切な命であることが伝わってきました。私はこれからも自分や他の人の命を大切にしていきます。
平和学習では、過ちをもう二度と繰り返さないために、私は、身近にあるいじめや差別を、しないことはもちろん、なくしていく自分づくりをしていきたい。
人権獲得の歴史・渋染一揆から学ぶでは、自分は差別されたくないという思いから差別をしてしまう。そこが差別してしまう人の心の弱さ。
自分の心と向かい合い、これからどう行動していくか、どんな自分づくりをしていくか
私は差別をしないことはもちろん、差別をなくしていく生き方をしていきます。
私の差別をなくす第一歩として、日頃から自分の意見を相手に伝えることを大切にしていきます。
2年 近藤 涉叶さん
「一番怖いのは・・・」(抜粋)
毎日のように新型コロナウイルスのニュースが流れている。この病気はウイルス自体も怖いものだけれど、それ以上に怖いのはコロナに感染した人やそれに関わる人に向けての心ない言葉である。
差別をしている人は何かを恐れて、その何かに関わらないようにするために差別をしているのではないだろうかと思った。今回のコロナ差別は、新型コロナウイルスという脅威から逃れるために差別という方法を使って人を排除しているのではないだろうか。
僕は、これからも差別は絶対にあってはいけないと考える。今回のコロナ差別のように新型コロナウイルスに感染してしまったからといって差別は絶対にしてはいけない。僕たちのために新型コロナウイルスと闘っている人たちを差別してはいけない。そして、これからも僕たちは差別を許さない心、差別をなくす心、差別をつくらないという心を持ち、それを広げていきたい。そのために今自分ができることは、この考えを自分から発信していくことだ。そして、同じ考えをもつ人を増やしていくことだ。
日々の生活の中で自分の考えをはっきりと伝えることを頑張っていきたい。そうして、仲間と協力して、人は全員平等かつ公平にいて、みんなが笑い合えるスマイルあふれる世界を創りたい。
3年 髙橋 美咲さん
「「学び」のその先へ」(抜粋)
「正しい知識を身に付けよう。」
小学生のころから続いてきた人権・同和教育で私が一番心掛けていたことだ。差別の恐ろしさや、どれだけ間違っていることなのかを知れば、絶対差別をしない、許さない人間になれる。そう思っていた。
三年生になって学習し始めた資料『峠』、結婚差別解消に向けての学習の中で、今までの自分の考えが、ただの思い込みであると言うことが分かった。
差別は形のない、目に見えないものだから、反差別の思いを「知識」として持っているだけでは不十分だ。知識を付けた私たちが今、しなければならないのは「行動」すること、思いを「伝える」こと。人権・同和教育参観日や人権劇、啓発活動など、私たちは伝える活動をたくさんしてきた。でもそれはゴールではない。実際差別と出会ったとき、本当に行動できるだろうか。少し不安に思ったが、私には九年間学んできた知識と、共に学んだ仲間がいる。中学校を卒業しても、学ぶ機会が少なくなっても、私は差別に立ち向かうことを止めない。止めてはならない。これからは、「正しい知識を持って自分から行動する。」と心掛けようと思う。
作文発表の後、感想を挙手をして発表してくれました。
〇差別をしないという気持ちだけでなく差別を無くす行動をしていきます。
〇思いだけでなく、行動していきます。
〇差別やいじめを無くすことについて学んでいきたい。
〇学んだ後の行動を大切にしたい。
〇親や周りの人々に思いが伝えられるようにする。
〇差別を闘っていくために家族や周りの人のつながりを大切にしたい。
〇自分のこととして行動していきたい。
〇命を大切にするために行動していく。授業でも発表して思いを伝えていく。
・・・・・・・・たくさんつながってくれました。
最後に中村先生から
12月に自分が書いた作文を思い返してください。しっかり自分の生活を振り返って書いてくれたと想います。私自身も振り返ってみましたが、差別を解消するために何が大切か三つのことを考えました。
1 科学的根拠に基づいた知識
今、学校等が学習している知識をしっかりと身に付ける。
2 感性
・ 気付く感覚が無ければならない。
・ 隣に座っている人が自分の言動により、どんな思いをしているか。思いをはせることができるか。
3 反差別の思いを持った仲間とつながる
・ 自分の思いを伝えようと行動する。
・ 反差別の思いでつながる。
・ 今日発表しようとしたができなかったという人は、明後日の人権劇を見て、自分の思いを伝えてほしい。
「人権・同和教育参観日」
中村先生の話にもありましたが、土居中学校では、明後日2月14日(日)「人権・同和教育参観日」があります。差別の解消、人権の尊重について生徒の真摯な考えや熱い思いを受け止められる機会としたいと思います。今年度は公開授業に続いて、人権劇『私たちの学びを行動に ~反差別の思いでつながるために~』を上演します。生徒たちが共に考えながら、作り上げた人権劇をぜひご覧ください。
【ご案内の文書に書かれていた内容】
1 日 時 令和3年2月14日(日)
8:50 ~ 11:15
(受付8:30~ 体育館南側)
2 内容及び日程
(1)授業参観 8:50~ 9:35
※廊下からご参観ください。
(2)人権劇
『私たちの学びを行動に
~反差別の思いでつながるために~』
9:45 ~ 11:15
3 感染症の予防として下記の症状のある方は今回は、参加をお控えください。
(1)当日の朝の検温で37.5度以上の熱があった方。
(2)近日の1週間の中で、体温が37.5度以上になったことがある方。
(3)風邪症状(のどの痛み・咳・息苦しさ)や強いだるさ等の症状がある方。
※ できるだけ多くの方にご参加いただきたいところですが、今回は各家庭1名様のみの参加でお願いいたします。
4 その他
(1)駐車場は、運動場をご利用ください。
(2)体育館南側で受付をお願いいたします。
※感染症対策のため必ず体育館南側で受付をお願いします。
(3)受付にスリッパを用意いたしますが、会場は寒いことも予想されますので、温かい上履きをご持参されることをお勧めします。
(4)受付では、検温とマスク着用の確認をお願いします。
人権劇
【タイトル】
『私たちの学びを行動に~反差別の思いでつながるために~』
【内 容】
この人権劇は、土居中学校の先輩が書いた「同和教育を受けて」という作文を基にした劇です。主人公が同和問題学習を深めていく中で、身近な家族と学習を共有することになります。親の思いをプリントに書いてもらおうとするのですが・・・
差別やいじめを許さない学習をしていても、気付かないうちに無関心になったり他人事として考えたりしていることはないでしょうか。最も近くにいる存在である人との話合いの持ち方、また同和問題に対する受け止め方についても考えられる劇です。