6/30(火)全校朝会 「土居中魂」
2020年7月1日 20時57分 6月30日(火)に全校朝会があり、校長先生からお話がありました。
久しぶりに全校集会ができ、日常が戻りつつありますが、決して油断せず、コロナ対策としてマスクの着用、手洗い、三密を避ける行動などを継続してください。
私は、50年以上地域住民として、教員として、いいときも悪いときも、ずっと土居中学校の様子を直接、間接的に見聞きしてきました。特に今年度土居中に帰って来ることになったときは、たくさんの教え子や近所の人、地域の方と話す機会がありました。その中で、正直、地域の評判はよくありませんでした。しかし、4月に土居中生と出会い、ほとんどの生徒がルールを守り、一生懸命学校生活を送っている様子にふれ、誤解や間違った情報が地域に広がっていると感じました。やはり、真実は自分で直接確認しなければいけません。
でも地域からの声は、決して悪口や批判ではありません。皆、土居中のことを心配しているのです。だから必ず最後に、「先生頼むよ。土居中を頼むよ。ええ学校にしてよ。何でも力になるよ。」と言い、ある人は、「土居中は土居のシンボル、地域の宝、土居中の栄光をつづけてほしい。」と熱く話してくれました。土居中は、地域のたくさんの人の願いや期待、思いがつまった学校、地域の愛が非常に強い学校、地域みんなの学校だと感じました。その土居中の今の主役は君たち、つまり、地域みんなの学校を主役の君たちが、そして私たち教職員が、いい学校にしていかなくてはならないのです。
始業式と入学式で土居中の自慢をつくり、それを誇りにしてほしいと話しました。朝登校指導をしていると挨拶が気持ちいい、学校周辺にゴミが落ちなくなり、4月に比べ、自転車や靴がよく整頓できるようになりました。そして、清掃。ほとんどの生徒が、黙々と真剣に掃除に取り組めるようになっています。あと一歩で、土居中の新しい誇りになりつつあります。確実に成長しています。
しかし、ひとつ考えてほしいことがあります。土居中の伝統であり、誇りであり、最も大切にしてきたことは何か?土居中は愛媛県下どこよりも早くそして熱心に人権教育に取り組んできました。命や人を大切にする教育に取り組んできたのです。一早く生徒会の人権委員会をつくりました。旧土居町も県下一早く「人権宣言」を出しました。そして、いじめや差別を許さない心、仲間を大切にする心が自慢でした。それが「土居中魂」です。今、自分の心に問いかけ、周りを見渡してほしいと思います。
人の悪口・陰口を言ってないか、人の体つきや個性をからかったり、見下したりしてないか。ラインに人のこと書いたり拡散したりしてないか、狭い仲間うちでいがみ合ってないか、そして、からかいを一緒に笑ったり、同調したり、気づいているのに見て見ぬふりしてないかどうか!?人は誰もが幸せになりたいと願い、その権利があります。人の幸せをじゃましたり、心を傷つけたりする行為は許されません。それを黙って見過ごす行為も同じです。かつて、いじめや差別をなくすために頑張ってきた、たくさんの教え子の姿や言葉が私の心に焼き付いています。彼らは、例えいじめや差別が起きても、学級や人権集会で話し合い、自分たちの力で解決してきました。そして、いじめた側も改心させ仲間にしてきました。そんな先輩たちがたくさんいました。その「土居中魂」が、土居中学校の誇りです。特に今、世界では感染症の不安が広がり、コロナ差別などと言う残念な言葉も生まれてしまいました。皆さんの学校生活もマスクを付けてお互いの表情が分かりにくく、活動が制限されています。このような時だからこそ、相手の気持ちを考えたり、温かい言葉を選んだり、ルールを守って生活することが大切です。いじめのある学校は決して誇ることができません。
先週、生徒会の人たちが放送で生徒総会を見事にやり遂げてくれました。その中で語った、「みんなが安心して笑顔になれる土居中」これを、全校生徒・先生たちで力を合わせて作りたい、誇れる土居中学校にしていきましょう。また、今日も頑張りましょう!