12.11土居中魂の日

2022年12月12日 16時00分

1年生の同和問題学習は、同和問題とは何かということから学習を始めました。渋染一揆の学習を通して、差別と闘ってきた先人たちの思いを考えました。「差別はいけない」のに、なぜ今のなお差別に苦しめられている人がいるのか。このことを考えていくためには、私たちは深く深く自分の心の奥を見つめていかなければならないと思います。

2年生には「全国水平社創立宣言」を通して、「自分も含め、一人ひとりのこれまで繋がってきた命を大切にし、誰もが自分らしく生きられることが最高の生き方だ」という感想を持つ生徒が多くいます。自分にできることを考えられる時間を持ち、差別をなくしていくための前向きな気持ちを育てたいと思います。同和問題学習では、誰もが大切にされるべき存在であることを学びました。当たり前の権利をみんなで守っていくということを大切にして、普段の生活の中でもいつも忘れずに確認できるように心掛けています。

3年生は、就職差別と結婚差別の撤廃に向けての学習に取り組んできました。本来であれば希望に満ちあふれるはずの出来事が、不合理な部落差別によって踏みにじられることに対し、生徒たちも激しい憤りを感じます。「他人事にせず、自分のこととして考える」こと、「誰かのためではなく、自分のための学習だ」ということを一番大切にしています。同和問題学習は、目に見えないどこかの誰かのことではなく、自分自身の“人を大切にする生き方”とはどんな生き方なのかを考える時間です。生徒たちは、もしも身近な人が差別したときや差別意識を持っていると分かったときには必ず行動したいという思いを高めています。大切な家族が反差別の仲間であり続けられるためにも、生徒たちは感じていることや学んだことを自分の言葉で伝えていきます。