第65回卒業証書授与式
2025年3月17日 13時00分●式辞
静かな燧灘そして赤星に抱かれたこのふるさとにも 生き生きとして春の色が感じられます。今日の良き日に、土居中学校を卒業するみなさん、卒業おめでとう。
保護者の皆様、お子様の成長を今、心から喜んでおられることと思います。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
式に際しまして、市教育委員会石村様 曽我部さまをはじめとする市議会議員のみなさま。そして子どもたちを支え続け、エールを送り続けてくれた地域のみなさまにご臨席いただきましたこと、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
さて卒業生の皆さん。最後に魂の話をいたしましょう。
皆さんはもう知っている。 魂が命ずる美しい生き方、より良い言葉を選びより良い行動を取る。
それは自分の成長につながるものであり、友と人を生かす、伸ばす、喜ばれる。そんな言葉や行動、これをつかさどるものが魂です。
この魂は経験により大いに磨かれることを皆さんはこの土居中学校で体感しました。多くのことを経験し、創り上げてきたみなさんなら、「魂を磨くこと」、これには、どんな経験が必要だったかわかると思います。
例えば、部活動の経験、暑い夏に寒い冬にときには泣きながら自分を鍛えてきた部活動。毎日の練習に実に素直に向かう君たちが大好きでした。ここで得た魂があったはず。積み重ねれば結果が出る。その魂の上に素晴らしいプレーや音や作品があった。
人を生かす言葉や行動はどこで磨かれたか。
私はあの体育祭と合唱の君たちの歌声が忘れられません。後輩の心に火をつけ、友とつながる工夫をし切った、新しい土居中を創り上げてくれた応援合戦。苦労はいっぱいあっただろうけど、あの笑顔は人を生かし、人とつながることを喜んだ。それこそ魂を磨き、魂同士が響き合った後の笑顔でありました。
自分のため学級のため友のために歌い切った合唱。その場を体験したものには、宝物のような感覚が残り、魂に導かれた歌声は忘れることができません。
忘れられないと言えば、人権劇「愛」。人を傷つけず、自分を輝かせ、自分でありたいそんな仲間を輝かせる生き方。人を決して蔑まない生き方学んだ、人権劇の取組。伝えたい、社会を変えたい、私は変わる。そんな思いに溢れたものでした。
本当に誇らしい、素敵な足跡を残してくれたあなたたち。いよいよ卒業なのですね。中学校卒業迎えるあなたたちにもう一度言います。本当にありがとう。
しかしながら魂を磨く旅はまだ終わらない。
それは私も同じ
より良き自分をより美しい生き方をそして人に光を与えられる。そんな魂を。これからの学びと、人生においてそんな光輝く魂を育て、心の底に一人ひとりが持っているそんなあなたになってください。
忘れてほしくはありません。その魂の始まりは、この土居中、この土居と言うふるさとで始まったことを決して忘れるな。あなたたちのその尊い心と寄り添いながら一緒に生きた先生方の事や地域の皆さんのこと、そして見守り育ててくれた家族の皆さんへの感謝を忘れず、あなた自身の魂を磨き続けてほしいです。私も大事にします。互いにこの「土居中魂」を磨き続けることを約束しあって、私の式辞といたします。
本日は、誠におめでとうございました。
校長 合田泰之
●答辞より
~ 一部を紹介 ~
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新しいことに挑戦していく中で、多くの達成感を得られた最後の1年でした。
少しずつ寒くなり、卒業が近づいてくるとみんなとたくさん学び、笑い合い、ふざけ合った日々。何気ない日常が今では宝物です。廊下で話すのに夢中になりすぎて、通り道をふさいでしまい先生に叱られることもありました。週目標を決める時、誰からも意見が出ず微妙な雰囲気になることもありました。雨の日は自転車置き場から生徒玄関まで友達と笑顔でダッシュしたけど、結局ビチャビチャになることもありました。午前中の休み時間は、その日の給食の献立の話で盛り上がりました。しんどいことも楽しいこともこの仲間と一緒に乗り越えてきました。
みんなありがとう。私が3年間楽しく過ごせたのはみんながいたからだよ。
これから私たちは、それぞれの道を歩んでいきます。これからが人生の本番です。くじけそうな時や辛いときはここにいる仲間を思い出してください。きっと、力になってくれるはずです。そして、どんなときも自分を信じ、力強く生きて行ってください。
嬉しい時、辛い時、どんな時も私を支え、温かい言葉をかけてくれたお母さん。素直になれず、きつく当たってしまってごめんね、でも本当は大好きです。仕事で忙しいのに、部活動の試合とか参観日とか見に来てくれてありがとう。いつも泣いてばかりいる私を励まし、アドバイスをくれてありがとう。やりたいことを全力で応援してくれて、たくさん愛情を注いでくれてありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。私は、この3年間で成長できたかな?いつもは、涙を流さないお母さんだけど今日は私の成長を感じて泣いているかな。私もお母さんを支えられるように成長していきます。これからもよろしくね。
最後になりますが、今まで私たちに寄り添い、教え導いてくださった先生方。今こうして無事卒業の日を迎えることができているのは、熱心に3年間ご指導くださったからです。ありがとうございました。そして、在校生のみなさん。これからもいろんなことに挑戦し、より良い土居中学校をつくっていってください。そして、今いる仲間とこの土居中学校で、目一杯楽しい思い出をつくってください。今まで私たちを支えてくださったすべての方に感謝申し上げます。
思いであふれる土居中学校、先生方、仲間と別れるのは寂しいですが、全員のさらなる活躍と幸せを祈って答辞とさせていただきます。それぞれが自分らしく生きていきましょう。
卒業生代表 越智涼羽