第63回四国中央市立土居中学校卒業証書授与式

2023年3月19日 09時00分

日ごとに温かさが増し、校庭の木々の芽も膨みはじめ、春の訪れを感じる季節となりました。第63回四国中央市立土居中学校卒業証書授与式にあたり、ご臨席くださいました、ご来賓の皆様、保護者の皆様には、心から感謝申し上げます。卒業生には、在校生やご来賓の方々など、たくさんの方々が参加し、皆さんの門出を祝福してくれます。

激動の3年間でしたが、卒業生のみなさんは、このピンチをチャンスに変え、大切なことを学び身に付けました。これまで当たり前だと思っていた日常のありがたみに気付くことができました。マスク生活の中で、人の気持ちを想像し、痛みに気付く感性を育てることができました。だから、感謝の気持ちを持って日々一生懸命に過ごした学校生活は、何をとっても後輩のよき手本でした。体育祭や合唱コンクールなどの学校行事では、大いに盛り上がり、仲間への思いやりや素晴らしい結束力を見せてくれました。

生徒会活動では、気づき・考え・行動することで校則を見直し、土居中学校の新時代を築きました。人権劇や交流授業などを通した人権・同和教育の成果が、全校の仲間づくりにつながりました。

みなさんに2つのメッセージを送ります。

ひとつ、傷つくことを恐れず挑戦し続けてください。これから進む君たちの未来は、無限の可能性が広がっています。楽しいこと、うれしいこと、幸せなことがいっぱい待っています。一方で、夢かなわないこと、努力に裏切られることもたくさんあります。でも、夢を持たないと、努力しないと叶うことはありません。そして、挑戦を続ける限り、失敗は失敗ではありません。例え、挫折し絶望を感じることがあっても、それは必ず希望に変えることができます。だから、傷つくことを恐れず挑戦し続けてください。

ふたつ、誰かの居場所になってください。これまで与えられることが多かった愛情を、今度は、与えることが多い人になってください。そして、人権・同和教育を通して身に付けた、心の痛みに寄り添える人になり、今度は、あなたが、誰かの居場所になってください。

3年生の皆さん、落ち着いた穏やかな土居中学校にしてくれてありがとう、土居中学校の未来を切り開いてくれてありがとう、後輩に反差別のタスキをつないでくれてありがとう。

私たちは、どこにいても、どんなに時代が変わっても、「土居中魂」という「絆」で結ばれた仲間です。この人と人の「絆」を、未来の社会に、日本中に、世界中に広げ、みんなが幸せに生き合う、平和な社会をきっと実現させましょう。さあ、いってらっしゃい!

See you.