10.28 土居中魂の日
2022年10月28日 17時00分私たちは、教育目標「土居中魂」を愛言葉に、全校生徒、保護者、先生方と力を合わせ、地域の多くの方々も巻き込みながら、「多様性を認め合い、誰もが安心して自分らしく生活できる学校」を目指して活動しています。その実現のために、「1様々な人権課題いついての学習と啓発」、「2男女区別などの教育環境の見直し」「3制服をはじめとする校則の見直し」に取り組んでいます。今日は、私たちが令和3年度から取り組んできた制服をはじめとする校則改正の取組を中心に発表します。
男女混合名簿の導入を受け、土居中学校では先生たちが、学校における男女区別を見直しました。これまで当たり前のように性別で分けている必要がないもの、例えば、自転車置き場、靴箱、教室の座席配置、式典や集会の並び順、学級写真などを性別によらない名簿順や身長順などに改めました。私たちは、最初少し戸惑いがありましたが、すぐに慣れました。
5月18日、前期生徒総会では、私たち2,3年生が、学級で話し合い、「LGBTQに関する学習に取り組みたい。」「制服をはじめ男女別の規定を見直してほしい」と行った提案や意見を出しました。
その意見を受けて、6月に校則検討委員会が行われました。校則検討委員会は、PTA代表者、生徒会本部役員、先生方からなる委員会員で行われます。いろいろな意見が出されました。特に、校則や制服を見直すという意見については、近隣校ではまだ取り組んでいる学校が少なく、時期が早いとか、慎重にすべきといった保護者の方の意見もありました。しかし、そんな中でもPTA会長さんが、「僕も土居中魂を背負って活動している。土居中生が幸せになるためだったら、みんなで力を合わせて協力しよう!」とおっしゃってくださいました。私たちの声や人権意識の高まりが、学校を動かしました。
先生たちは、まず自分たちが性的マイノリティについて学習しなければならないと考え、講師を招いて研修したり、他市の取組や教材を研修したりと、準備を進めていきました。私たち生徒会でも、評議会やクラスミーティングの準備を進めていきました。「多様性を認め合い、誰もが安心して自分らしく生活できる土居中学校を目指し、人権学習を深めるとともに、制服や校則の見直しを進めていこう」と校長先生が全校に告示し、学校全体が盛り上げって行きました。そして、10月8日、土居中魂の日は、全学級で「性の多様性」についての公開授業を行いました。
性の多様性について学習することで、私たち生徒や保護者、地域の方々も、なぜ制服を改定するのかという目的や意義について理解を深めました。そして、生徒会が計画し、新しい制服のデザインや導入による課題などを、クラスミーティングとして全学級で話し合いました。学級や生徒会で話し合い、さらに制服検討委員会や校区の小学校のPTA役員さんの意見も聞くなどして、準備を進めていきました。
令和4年2月、数種類のサンプルができあがり、校内に展示されました。どのように選ぶかについても話し合い、全校生徒だけではなく、保護者、地域の方々も有権者として、選挙で決定することにしました。「制服改定総選挙~みんなでつくる土居中の未来~」というタイトルを掲げました。
その後、制服検討委員会と職員会で投票結果を審議しました。私たちの先輩たちの代から引き継いで活動を続け、1年余りかけて、ついに、新しい制服が誕生しました。
卒業生や在校生、保護者、地域の方々、たくさんの人たちの願いや希望がつまったこの制服を着用して、後輩の皆さんには、自分らしく、安心して、生き生きと中学校生活を送ってほしいです。
ジェンダーや機能性、多様性など様々な視点から校則を見直し、シューズや雨具、完全更衣、男女別の頭髪規定などの校則についても、今話し合いを続けているところです。制服の改定はゴールではなく出発点です。これからも、みんなで力を合わせて、誰もが安心して自分らしく生活できる土居中学校、そして、社会にしていきたいと思います。
お知らせ:
本日の公開集会の様子は、
本日18時15分からNスタ(あいテレビ)で放送されます。
また、公開集会の最後に、
校長先生の60回目の誕生日なので、土居中学校全員で校長先生を祝いするセレモニーを行いましたよ。
1.お祝いのメッセージとプレゼントの贈呈 2.校歌を全員で熱唱 3.校長先生からお言葉
お知らせ:今後の取組発表について
土居中学校の人権・同和教育に関する取組発表
・日野文香先生が、11月1日(火) 東予地区人権・同和教育研究協議会(船木中学校)で、昨年度の取組について発表します。
・中村将志先生が、11月26日(土)・27日(日)奈良市で行われる全国人権・同和教育研究大会で、土居中学校の取組を発表します。