戦火なき未来を創ると誓う
2022年8月11日 08時00分広島平和記念式典にて、広島市の小学6年生が、「平和の誓い」を朗読しました。被爆者に話を聞いて学んだ2人が、「過去に起こったことは変えることはできません。しかし、未来を創ることができます。」と力強く宣言しました。広島生まれではなかった2人は2年前に引っ越してきて、初めて原爆のことを知り「本当にこんなことがあったのかな」感じたと言います。その後、学校で平和学習に取り組み、今は「被害者ひとりひとりの頑張りがあって、平和な広島がつくられた。私たちも力を集めて未来をつくることができる」と考えるようになりました。戦火なき未来を創ると主張する子どもたちの姿は、この瞬間も日常を奪われている人たちが世界にいるという現実の一隅を照らす希望の光でもあります。今ウクライナ侵攻が続き、核兵器使用の懸念も消えません。「戦争は絶対にいけない。」と訴えるなど、先ずは自らができる行動を行いましょう。
以下は、「平和への誓い」からの一部を抜粋させていただきました。
自分が優位に立ち、自分の考えを押し通すこと、それは、強さとは言えません。本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること、思いやりの心を持ち、相手を理解しようとすることです。本当の強さを持てば戦争は起こらないはずです。過去に起こったことを変えることはできません。しかし、未来は創ることができます。悲しみを受け止め、立ち上がった被爆者は、私たちのために、平和な広島をつくってくれました。今度は私たちの番です。被爆者の声を聞き、思いを想像すること。その思いをたくさんの人に伝えること。そして、自分も周りの人も大切にし、互いに助け合うこと。世界中の人の目に、平和な景色が映り出される未来を創るため、私たちは、行動をしていくことを誓います。