朝の風景・学級活動・入学式

2020年4月9日 18時17分

入学式の朝の風景です。見事な桜が、今年度の門出を祝福してくれているようです。


「進級おめでとう」も輝いています。

靴箱のシューズも見事にかかとを揃えて並んでいます。

午前中2、3年生は学年集会がありました。
 ★ 2年生は学年の先生方の自己紹介や様々な思いを受け取ることができました。


 ★今回は写真はありませんが、3年生の学年集会では、「みんなびしっと整列して、静かに話が聞けていた」学年主任のお話です。さすが最上級生、やる気に満ちあふれているのでしょう。一年間が楽しみです。

【入学式】
校長式辞です。
式  辞       2020.4.9
 春は夢が始まる希望に満ちた季節です。春爛漫の本日、令和2年度土居中学校入学式にあたり、ご臨席くださった保護者の皆様方には、心からお喜び申し上げますとともに、感染症対策による様々な制約についてのご理解・ご協力に心から感謝申し上げます。
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日から皆さんは、土居中学校の、私たちの仲間です。中学校生活のスタートは、国内に緊急事態宣言が出され、全世界で新型コロナウィルスの感染拡大対策が講じられている最中で異例のものとなりましたが、先生たちもここにいない先輩たちも、みなさんの入学を心から祝福しています。
さて、皆さんには、今、このような状況の中、世の中で起きていることを直視し、この時代に生きる者として、どのように生きていくかを考えてほしいと思います。休校中は、みなさんのために、学習や娯楽など様々な無料コンテンツが提供されたり、企業や団体が様々な支援を講じたりするなど、善意あふれる温かい取組がありました。しかし一方で、デマやそれに惑わされる人々、マスクなどを巡る買い占め、転売、詐欺や争い、そして、様々な立場の人たちに対するいじめや偏見、差別、誹謗中傷など、人間の弱さや醜さも浮き彫りになりました。
先日、私は、東京に住む教え子と電話でこんな会話をしました。ある日の仕事帰り、自宅マンションのエレベーターの中で、彼女は、面識のないおばあさんと二人っきりになったそうです。おばあさんが、マスクをしている彼女を見て気遣い、申し訳なさそうな声で、「ごめんなさいマスクをしていなくて。どこに行っても無くて、ごめんね。」と謝ったそうです。彼女は、すぐさま、自分のカバンの中にあった残りのマスクを取り出し、「おばあさん、これどうぞ。」と手渡したそうです。おばあさんは目に涙を浮かべ、何度も何度もお礼を言ったそうです。そのおばあさんのうれしそうな姿がうれしかったと、彼女は私に話してくれました。
彼女は土居中学校で学んだ皆さんの先輩です。何千人といる卒業生のたった一人の行動に過ぎないかもしれませんが、私は、話を聞き、人を大切にすることを学んできた土居中生らしいなと感じたのです。困っている人をほおっておけない、人の喜びをわがことのように喜ぶ、その心や行動こそが、土居中学校で培った精神、「土居中魂」だと感じたのです。
「土居中魂」は、本校の教育目標です。「土居中魂」を身に付けることは、人と人の絆をつくり、人が大切にされる社会づくりの担い手となることです。そして、この国難を乗り越えていく力となります。これから始まる中学校生活の中で、たくさんの出会いやふれ合いを大切にし、ともに生き、ともに学び、ともに活動する中で、「これがどこの学校にも負けない土居中の誇りだ、私の誇りだ!」と胸を張れる「土居中魂」を是非身に付けてください。
 保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。これから三年間、お子様がたくましく成長されますよう、チーム土居中は、最善の努力をして参ります。もし、お子様のことで心配なことがありましたら、学級担任をはじめ、本校教職員にご相談ください。
   令和2年4月9日 四国中央市立土居中学校長     近藤  寛

 

立派な姿勢で、見事な入学式を見せてくれました。


校歌は在校生が参加できませんでしたが、生徒会役員と教職員で「校歌披露」を行いました。次回校歌を歌う場面では、1年生も一緒に全力で校歌を歌ってくれると信じています。

入学式の後の学級活動では、担任の先生からの心のこもった話を真剣に聞いていました。たくさんのプリントの山に少々驚いたかもしれませんが、家で中身を確認して、提出物は期日までに必ず提出しましょう。

さあ明日から本格的に全校生徒で令和2年度がスタートします。みんなで「土居中魂」を様々な場面で発揮していきましょう。