愛媛県立高校一般入試

2021年3月11日 12時47分

本日、愛媛県の高校一般入試に3年生が挑んでいます。
好天にも恵まれ、全力で頑張っているはずです。
受験生、頑張れ!

 

2011年3月11日(金)午後2時46分、マグニチュード9.0、観測史上世界4番目の巨大地震が東北三陸沖で発生しました。今日であの東日本大震災発生から10年になります。数日前から震災に関連するテレビ番組や報道が多くあり、津波や原発の水蒸気爆発の映像がながされています。映像だけでも心が押しつぶされそうな感覚を味わうものですが、実際に被災された方々の恐怖や苦しみは想像を絶するものがあります。現地の中学生は、まさに卒業式前で、希望に胸膨らませ、旅立ちの準備をしている最中でした。それが突然この震災・津波に多くのものを飲み込まれてしまったわけです。あまりにも大きすぎる心の痛みを感じながらも、避難所で被災者を支援するボランティア活動やお年寄りを励まそうと行動する中学生の姿には感動させられたことを覚えています。

震災から1年後の春の選抜高校野球大会で石巻工高の野球部主将の選手宣誓では、

 東日本大震災から1年。
 日本は復興の真っ最中です。
 被災された方々の中で苦しくて
 心の整理のつかない方、
 今も当時のことや亡くなられた方を
 忘れられず悲しみに暮れている方々が
 たくさんいます。
 人は誰でも答えのない悲しみを受け入
 れることは苦しくて辛いことです。
 しかし日本がひとつになり、この苦難
 を乗り越えることができれば、その先
 に大きな幸せが待っていると信じています。
 だからこそ、日本中に届けます。
 感動、勇気、そして笑顔。
 見せましょう、日本の底力、絆を。
 われわれ高校球児にできること。
 それは全力で戦い抜き、
 最後まであきらめないことです。
 今、野球ができることに感謝し、全身
 全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。


と堂々と宣誓してくれました。
一つ一つの言葉が、今、コロナ禍におかれている状況の中で、重ね合わせて考えさせられる部分もあります。
「苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じています。」
人は、これまでも多くの苦難を乗り越えてきました。震災からの復興、そして新型コロナウイルスとの闘いもまだまだ道半ばです。しかし、震災当時の中学生の姿や、日々の学校生活の中で自ら行動することの大切さを心に刻んでいる子どもたちの姿を見ていると、必ずこの困難な状況を乗り越え、大きな幸せをみんなの力で手に入れることができると信じています。

 

今日の給食も、東日本大震災のことを忘れないで、防災について考える献立でした。

<セルフおにぎり(ご飯・ふりかけ・おむすびころんちょ)・牛乳・鰯の煮つけ・切り干し大根のはりはり漬け・豚汁>

非常食として、すぐに食べられる魚の缶詰や、日持ちのする乾物等を、常備しておくといいですね

 東日本大震災の時、「差し入れのおにぎりが、うれしかった!」「炊き出しの温かい豚汁が、とっても美味しかった!」「心も体も温まった❣」という声があったように、食の力は大きいですね

 各自でおむすびを作って食べながら、10年前のことや今日という日に思いを馳せながら、おいしくいただきました