第2学期終業式

2020年12月25日 12時12分

長い2学期が終了しました。今日は大掃除の後、表彰伝達、その後「第2学期終業式」を行いました。

【校長式辞】
 8月に島根県のある高校で、生徒100人以上が新型コロナウイルスに感染する大規模クラスターが発生したというニュースは、大きな衝撃でした。感染した生徒や家族、関係者は、コロナという感染症の苦しみに加え、社会の偏見・差別・誹謗中傷にも苦しめられました。「日本から出て行け、学校をつぶせ、外に出るな。」・・・など、電話やメール、SNS等で差別や非難が拡大し、真実ではないデマが拡散されました。想像を絶する苦しみの中で、転機となったのは、元サッカー日本代表の本田圭佑さんからの応援メッセージでした。本田さんは、「コロナ感染を謝罪する必要ないよ、対策していても感染確率0にはできんから。それより熱とか体は大丈夫?今は、しっかり食べて休んでな、治ったらまた夢に向かって頑張れ。」などと勇気づけたのです。それ以来、全国から応援メッセージや支援の輪が、急速に広がっていきました。偏見・差別・誹謗中傷の真逆である人々の支援や励まし、応援により、傷ついた人たちは苦難を乗り越えていったのです。
 今、愛媛県も含め全国で感染が拡大し、休校になっている学校もあります。土居中もいつその時が訪れるか分かりません。2学期は、感染症対策と共にコロナ差別をなくすため学習し、シトラスリボンを作成、人権委員会が啓発ポスターを掲示してくれました。各学年で、人権・同和教育を学んで人権意識を高め、日々の生活や学校行事の中で、仲間の絆を深めてきました。そこで私は、通知表の行動の記録にある「思いやり、協力」で○が付いた人の数を調べてみました。そうすると、1学期は全校生徒の約50%だったのに対し、2学期は約60%と向上していました。もちろん、○の有る無しやこの項目だけで判断はできませんが、「反差別の仲間づくり」という皆さんの成長をいろんな場面で感じています。そして、先ほどの、島根県の高校と状況は違いますが、土居中学校にも保護者や地域の方々からたくさんの応援メッセージが届けられました。土居中にもたくさんの応援団がいます。たくさんの仲間と高い人権意識があれば、差別や偏見は必ず克服できます。応援メッセージのいくつかを紹介して式辞とします。
 「皆さんは地域の宝です。地域の人たちは、皆さんの様子を常に見ています。1日1日の学校生活を大切にしてください。昨日と同じ今日を生きないでください。新しいことにどんどんチャレンジしていけば、人生は変わっていきます。未来のあなたを助ける人、それは今のあなたですよ。頑張れ、土居中生!!」
 「『土居中魂の日』に授業を参観させてもらいました。自分の思いを伝えようとする姿、家族からの手紙を読んで涙する姿など、皆さんの真剣なまなざしが印象的で、うれしくなりました。私も土居中の卒業生で、後輩のあなたたちを大切に思っています。これからも『土居中の応援団』として皆さんを応援し続けます。自分の夢に向かって自信を持って頑張ってください。」
 「最後まで諦めずに全力を尽くす!!仲間を思いやる。そんな素敵なみんなをこれからも応援します。」
 「体育祭、合唱コンクール、仲間と力を合わせて頑張る姿は、キラキラと輝いていました。感動をありがとうございます。3学期も頑張ってください!!」

長い2学期でしたが、生徒の皆さん、本当によく頑張りました。
健康や安全に十分気を付けて、よい年をお迎えください。