２学期の感謝、

新年へとつながる輪

令和５年度　第2学期終業式　校長式辞

　２学期文武両面で結果を残してくれました。学びの面でも伸びてきている人がたくさんいます。日進月歩　１，０１の努力で変身してくれた人がたくさんいると思います。そこには見えるものと見えないものがあると思っています。

　表彰も行いました。例えば、バスケットボール女子が見事優勝を果たしました。これが見えるものです。１年生小枝さんはこれもまた100メートルで県1自己ベストで県一です。遡れば、SMART-U15プログラミングコンテストで、本校代表チームは見事優勝を果たしています。作文、絵画、吹奏楽をはじめ、校外の活動に自分の特徴と長所を存分に発揮し結果を出した人もいっぱいいます。

　表彰に関するところだけではありません。あの夏体育祭で学年を超え、応援を交わしながら、共に競い合う姿、本当に清々しくさやかなものでした。秋も深まり、歌声を交わした文化祭今も心に残っています。人権劇時に確かめあった発言の一つ一つは思いがこもっていて、確かな成長を感じるものでした。個人としても結果を残す人がたくさんいました。成績を上げ結果を残しています。係の仕事をきっちりやり切ったっていうことは、先生方の通知表の中にめいっぱい記されていました。ラブリバーを始めとするボランティア活動に精一杯頑張った人もたくさんいます。美しい場所、見えるものにしてくれました。結果はこの表彰この成績この感動、この美しい場所、そんなものが結果になると思います。

　でもこの結果だけが値打ちがあるのでしょうか。確かに結果は素晴らしいものです。もう一度おめでとう。よくやったって言う言葉を送りたいと思います。

　でも本当に値打ちのあるのはバスケットボール部が優勝したっていうことではなく、その優勝の裏に毎日の厳しい練習、自分の技を磨き上げるこだわりとか、素直に先生の言葉を聞いたりとか、試合のたびに結果を分析したりとか、そういう積み上げの中にあって、その結果があるのだと思います。これぞ１，０１の努力、これこそ値打ちのあるものだと言っているのです。

バスケットボール女子決勝で大きく点差を広げ余裕さえあると思いました。しかしあの時間帯から選手たちはギアをあげて走り始めた。疲れているはずなのに。応援もあげあげほいほい。もう私は感激して涙がこみ上げてきました。

静かに、その時のことを振り返るとき。そこに至る毎日を思うのです。当たり前のように積み上げ磨き、厳しい練習に耐えてきた毎日がやはり結果を手繰り寄せた、そんなふうに思うのです。走り抜けた小枝さんの結果、その前にはきっと私には見えない毎日の練習と調整があったのでしょう。そこは自分が1番よく知っている。あなたも、まだ結果こそ出ていないかもしれないけれど、そんな積み上げを同じようにしているのではありませんか。その自分をみんな褒めてやってほしいのです。そして次のステージを目指し、また変身しろ！し続けろと思うのです。

文化祭での歌声もそうでした。すごかった。本当に感激したでもそれまでに何をクラスでやったのか、何を自分でやろうと決めてやったのか、何を支え、裏でみんなのために準備し、あの行事を成功に導いたのか、そのことにこそ値打ちがあると思っています。あの日がすごかったのではなく、あの日を作り上げた日常のこだわりや営みこれこそが大切なんだなぁと思っています。

結果につながった、もう一つ見えないものがあります。それは練習を活動している一生懸命さを邪魔しない空気だ。準備してくれる委員や係の人たちを邪魔せず応援する友がいたからだと思います。もっと言うなら、安心して生活できている毎日があったからだ。安定した土居中の毎日があったからだと思っています。先生方は本気でみんなに安心できる毎日を作ってくれていると自信を持って伝えたいと思います。私はその先生方にもほんとうに感謝しています。ありがとうございました。

その安心できる場所で力を向ける場所を迷わず精一杯をできる人が育っている。これぞ土居中魂を実践、実行していると言うことです。土居中魂ここにありです。本年を飾る今、１，０１の努力を踏みにじる言葉を使わない雰囲気はできている。その流れをつないでいってほしい。素敵だとか良いとか素晴らしいとかそんな言葉で溢れる土居中にしてもらいたいと思います。新年「さぁやるぞ」と思っている人ばかり。そんな新年の気持ちをくじくような事は決してするな！SNS上においても踏みにじるような事は絶対にしない。１，０１の1歩目を邪魔する事はあってはならない。これはみんなで約束してもらいたいと思います。

そして2024年来年の１，０１の努力はどこに向けて進んでいくのか、どう変身していくのか、そんなものをはっきりさせて、新しい決意に満ちて元気にこの土居中で出会いなおしましょう。龍の如く舞い上がって飛びつかむ。そんな年にしてほしいなと思っています。それでは皆さん本年中はたくさんの感動をありがとうございました。一人ひとりの成長、本当に眩しく思っています。土居中のみんなは良いと思う、胸を張れ。

では、良いお年を。

令和５年１２月２５日　第2学期終業式によせて

　校長　合田　泰之