真の美しい生き方をめざす学び。
2023年12月10日 07時30分人権・同和教育
地域参観日
校長あいさつ
愛媛県での水平社創立から100年の筋目を迎える今日、「水平社宣言」に込められた思いは、脈々と引き継がれているところです。宣言を今の自分に引き寄せて、自分のものとして大切にしたいと思います。この宣言文には、差別解消のための心のありようと行動の方針がしっかりと記されていると感じています。
①歴史の真実をしっかりと見つめよ ②差別を受ける者の、もがくような、やるせない思い、辛さ、生きることさえしんどくなる、そんな思いを忘れるな! ③差別されたり、自分の人格がないがしろにされたりしたときには「No!」と言っていい。 ④そして、美しき生き方をめざしている以上、差別に屈する必要などない!差別に負けるな!! ⑤差別はこれだ!!と気づく感性を一生かけて育てろ ⑥差別がどれほど真の人間らしさからかけ離れた愚かなことだということに気付け! ⑦差別はあわれみや上から目線では決してなくなってはいかない! ⑧差別を許さぬ仲間となってつながることで、実に美しく、熱に満たされた社会となる。 ⑨人を尊重し、相手のありようを認め、お互いに高め合うそんな社会をつくる一人ひとりになるんだ!! ⑩人は気付いたところから、よりよく変わるのだ。
「水平社宣言」綱領、いわゆる前段の最後には、「人類最高の完成」という言葉が刻まれています。自分は、この人間の完成にむけ生きているのか。子どもたちの劇や授業での美しき言葉に耳を傾けるとき、私自身にも、常に「人を尊敬しきって生きとるか!!それで笑って死ねるのか!!」そんなことまでを問い直す毎日となっています。子どもたちに感謝です。「土居中魂」を自分の中に根付かせる毎日なのです。
世の中の不合理に気付き、それを自分たちの力を結集して変えていける「人間」へと成長し続けている子どもたちの姿や言葉から、そして「人権劇」「学びの姿」から一人の「人間」として保護者の皆様にも、受け取って、そして自分の心をあらためてブラッシュアップ、またはバージョンアップする機会となれば幸いです。本日の同じ時間を共有した思いを、ぜひ家に帰って、互いに語り合ってもらえばと思います。同じ「人間」として、同じ土俵で意見を交わしてほしいのです。
お互いに生きやすく、人に笑顔を届ける生き方をめざしてまいりましょう。
校長 合田 泰之
● 公開授業
● 人権劇・全校ミーティング